東アジア 2017 3 4

 今、アメリカでは、大統領選挙期間中における、
トランプ陣営とロシアの接触疑惑問題に夢中になっていますが、
日本から見れば、「そんな時間つぶしをやっている場合ではない。
ちゃんと仕事をしろ」と言いたくなります。
 東アジアをめぐる安全保障は、
アメリカが暇つぶしをやっている状況ではありませんが、
アメリカの悪い癖で、
あることに夢中になると、世界が見えなくなるのは、
アメリカのいつものパターンです。
 そういうわけで、日本は、アメリカをあてにするのは間違っています。
自分の国は、自分で守るしかないのです。
 まず、早急の問題は、
北朝鮮の核弾道ミサイルの問題ですが、
ある日、突然、発射される可能性があります。
次に、北朝鮮は、世界有数の化学兵器大国であることを忘れてはいけません。
 アメリカは、大量破壊兵器がないと主張していたイラクに攻め込んで、
大量破壊兵器があると主張している北朝鮮に対しては、静観しています。
要するに、肝心な時に、アメリカは役に立たないということです。
 次に、中国の問題です。
急激な軍事拡張は、誰もが知っている問題ですが、
隠れた問題があります。
巨大化した軍をちゃんと文民統制できているかという問題です。
 ある日、突然、共産党指導部がテレビを見て、はじめて、
「わが軍は、いったい何をやっているのか」と知ることが増えてくるかもしれません。
 この20年において、
共産党指導部の意向に反すると思える動きが、多々ありました。
 未来のことはわかりませんが、共産党指導部の指導力が徐々に低下して、
群雄割拠の状態となり、北京が「都市国家」になってしまったという事態があるかもしれません。
 中国や北朝鮮に関して、
日本は、アメリカに助けを求めるのでしょうが、
アメリカは、あることに夢中になると、そのことに集中してしまい、
世界が見えなくなってしまいので、あてにならないのです。
これは、アメリカのいつものパターンです。
 アメリカ人は、「コップの中の嵐」が好きです。
これを「アメリカ・ファースト」と言い換えてもいいでしょうが、
世界から見れば、「そんな問題は、コップの中の嵐だ」と思えることでも、
アメリカ人は、夢中になってしまうのです。























































































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